第三回ドミニオン日本選手権二日目―優勝したよ①

やったー優勝したー(結果から

実力的には僕よりうまい人は木ドミに15人ぐらいいると思ってるんですが
運よく優勝できました。
ドミニオンやってる量だけは木ドミでも一番だと思うので、
その結果だと思うことにしておきます。
ドミニオンやってればなんとかなるよ!

以下レポ

■1回戦
基本:市場 祝宴 書庫 泥棒 工房
海辺:商船 灯台 漁村 前哨地 宝物庫

この試合思い出したくないんでもういいですかね…。
番手すら覚えてないっす。

同卓に二年前と同じくみつやさん。
僕より強い人その1と対戦。予選と違って誰と当たってもわくわくして楽しい。

3-4時の初手の考え方としては
①銀銀→商船ステロor書庫ステロ
②祝宴漁村→漁村書庫コンボ
③工房漁村→とかく漁村がめてから戦う

ステロ3人行った時のこと考えると③は意味がない
(みつやさんいるので3人ステロはないとも思ってたけど)

みつやさんいるので②を選択。

他二人のステロがうまくて負けました。
糸冬

みつやさんはある程度で漁村書庫の形切り上げて
点数買って行ってさすがの2位。

1位の人は綺麗に商船ステロでした。

悠長に、そして欲張って前哨地まで入れた僕は
前哨地ターンに一度も書庫を引けることなく
(書庫で必ず書庫引いた。3枚入れても全部引いた)
そのまま負け。4位スタート。

でも別に1回戦はこれでいいと思ってて、
5回戦でボーダー18点なら3回1位取ればよくて、
もう1回4位取る余裕まであって、1回4位とっても特に問題なし。
むしろ情けない負け方しておいて、
こんな戦い方してちゃいけないんだって戒めにもなるというか
それが一番大事。戒めになった。これは4人戦なんだ。
悠長な手なんて取ってたら負ける。
さぁ!サブマリン戦法頑張ろう!

と思ってた僕に激震走る。

この1回戦で4着取ったメンバー…れとれと、おーうら、かびぼうずetc
並み居る強豪が軒並み4位に。
お前ら何やってんだあああああああああ!

下位卓に木ドミ勢が集まりまくるというよくわからない場になりました。



■2回戦
陰謀:願いの井戸 銅細工師 手先 大広間 公爵
錬金:念視の泉 薬師 薬草商 支配 変成

シハイ?

なんか大変なものが出てきましたね。
問題は薬師が一緒にあること。どういうことかっていうと、
容易に支配が買えるんです。

とは言ってもこの支配。全員わかってればそんなに怖いカードじゃない。
逆に一人でもわかってない人がいたり、卓のレベルがマチマチだと
大変なことになる。下家依存の恐ろしいカード。
自分の上家と下家が非常に重要になってくる。

そして僕の上家は……“かびぼうず”だ

思えば僕が初めて木ドミに行った時、なんだこの人たちすごい強い
と思ったのがretlet,かびぼうずでした。
(MUGEN勢だったので当初よくやったのがこの2人だったのもあるけど、
ほんと雲の上な強さだった)

こんなん支配されるに決まってんじゃん


初手の選択肢は
①手先+ポーション(銅細工師入れて16金2buy作れる)
②薬草商+ポーション(うまくはまれば薬師を先行できる)
③願いの井戸+ポーションポーション底沈みを防止。8金出るの早い)

□入穂4番手。
1番手初手…銀+銀
2番手初手…ポーション+薬草商
3番手初手…ポーション+薬草商
4入穂初手…ポーション

2人わかってる人ですね(^q^)
そして僕の下家がわかってない形。
かびさんは間違いなく支配を撃って来るだろう。
でも僕は支配を使うことができない。
なら属州を先行できる形で逃げ切るしかない。
と思い、ポーションの底沈みを防止し、8金出るのが早い
願いの井戸を選択。
薬師購入の返しで銅細工師を買い、
その次のターンからもう8金が出れば属州を買い始める。
Pがあるターンは薬師を優先購入。

かびさんは薬師から入って、ポーション2枚目を挿し、
念視も適度に入れながら
9金PPで支配と薬師を購入。

この時点で属州の先行3枚。
なんとか逃げ切れるかという状態
(ここから+2buyのために手先を入れるとかびさんに
そのターンを支配されてまくられる可能性があるので入れなかった)

それから毎ターンかびさんの支配が飛んでくる。
他の2人はというと…
僕のあまりに早い属州スピードとそれでもまだ属州を買えるデッキの構成。
毎ターン引き切り、毎ターン僕を支配するかびさんのデッキの構成。
その二つの前に公領を買い始める。

「お願いだから属州買ってよ〜〜〜〜><」
と悲痛な叫びの入穂。

計5回支配されて、
最終的にかびさん相手に3点残して(3点差で)勝利…。
先行逃げ切り戦術が実を結んだ…。

かびさんの敗因は銅貨を足さなかったこと。
そのせいで8金を出すには薬草商を撃たなきゃいけないけど、
支配を撃つときには7pしか出ないって状態になっちゃった。
かびさんが自分で8金出しながら僕のデッキで属州買ってたら
絶対に負けてた。
圧倒的に回るデッキができちゃって余裕体制に入っちゃった上に
あまりのデッキの極悪さに、元来かびさんが持ってる優しさが
そこまで勝ちに徹底したデッキを作ることを差し止めたのかなって気がします。

ちなみに変成大広間なんてちっとも見えてませんでした。


■3回戦
借金、望楼、投機、造幣所、大衆、禁制品、ならず者、拡張、行商人、保管庫

実は繁栄ってカードは白金貨や植民地といった大味なカードの印象とは真逆に
とても緻密なデッキ構築力が求められる環境なんです。
木ドミ勢は繁栄環境の試行回数が圧倒的に多い上にとことん研究しているので
繁栄環境では木ドミに当たらなければ絶対勝てるって思ってた。

対戦相手にpittrapさんと徳さんがいる。
木ドミ新規勢の徳さんは繁栄慣れがまだないものの
pittrapさんは主催retletの愛人として木ドミ歴は僕なんかより全然長く、
もちろん僕よりドミニオンがうまい人の一人。
っていうか、pitさんは木ドミ勢の他の誰よりも見えてるものが一つ多い。謎ベクトルで。

そんなピットさんが相手の繁栄場。
初手の可能性は
①借金-望楼(造幣所で切れなくてもしばらく圧縮しながらデッキが回せる形)
②銀貨-望楼(圧縮を造幣所に任せる形。5金が出やすく後に繋がりやすい)
③銀貨-銀貨(ワンチャンの2順目拡張が狙える)

番手で手が大きく変わる状況でもないので②を選択。
徳さんは銀貨-望楼から3T目に銅貨6枚で造幣所獲得の形。
強い。だけどそうなると総金量3金(銅貨1+銀貨1)だから造幣所で増やしても
5金。そこで投機を買って…となるからまだ勝負が決まったというほどの
差はない。全然間に合うはず。

僕は6金が出たけど銀貨混じりだったので
徳さんと異なり、造幣所を取らず一先ずならず者を購入。

ピットさんはしばらく借金で圧縮しながら金量を伸ばし、タイミングを見てから
造幣所購入。

もう一人の方は本当に繁栄環境に慣れていないようで、
造幣所で借金をコピーしたりしてたので、
徳さんの回りは怖いものの、仮想敵はピットさんに決定。
僕が望楼から借金含みの6金で造幣所購入。
白金貨の獲得は徳さんとピットさんが同ターン
(ピットさんはならず者を拡張しても白金貨入れる)

造幣所で投機をコピーしたり
白金貨をコピーしたりってよくある流れ。
ピットさんが、金貨と銀貨で二枚目の造幣所を取ったのは
かっこよくて痺れた。
そのタイミングは山札に白金貨が残ってる状態で、望楼で
山札に造幣所を乗っける。
かなり財宝の圧縮が進んでいてピットさん的には
金貨と銀貨よりも2枚目の造幣所だった。

僕は白金貨一枚入れた後は投機・望楼・ならずでがんばる感じに。
ピットさんが2枚の造幣所で白金貨の量は圧倒していたものの
点数を先行し、ならず者のVPトークンも13点に達していた僕が
(ピットさんのVPトークンは2点)
なんとかピットさんの点数を超えれて1位。
厳しかった。


■4回戦
収穫祭:馬上槍試合、再建、道化師、狩猟団、豊穣の角笛
異境:岐路、公爵夫人、辺境伯、値切り屋、農地

なんと、同卓を囲むのが
1番手:てっぺい君
2番手:ピットさん
3番手:入穂
4番手:おーうらさん

本日一番の地獄卓。なんだそれうおおおおおお;;;
と思っていたけどサプライ決めで馬上槍試合が出た時、
この考えが一変する。
「この卓で良かった…!」

馬上槍試合っていうのは、魅力的に見えるカードで
そればっかり買ったり、褒賞カードを取ることに目が行きがちなんだけど
実はそんなことよりもとかく属州を早く取っていくことが重要で、
卓の全員がわかっていればただのスピードゲームになる。
脅威の馬上槍試合も卓のプレイヤーが属州を早く取る形を作っていれば
1ドローもできない。1金も出ない。そんなただの呪いと化す。

てっぺい君とピットさんは再建を選択の構え。
僕の手はなんと2-5。
この2-5でかなり長考したんですが、
その時考えてたことは以下の通り。

2-5の選択肢は
①道化師-岐路
②道化師-公爵夫人
③値切り屋-岐路
④値切り屋-公爵夫人
辺境伯-岐路
⑥再建-岐路
⑦狩猟団-公爵夫人

の7択だと思う。
辺境伯の選択は無駄に場が遅くなってしまう可能性があり、
そうなると辺境伯が撃たれなかったターン
ワンチャン属州に届いてしまった人がそのまま買ってしまう
運ゲーになるかもしれない。
また、再建に対して辺境伯は相対有利を取れる手ではない。
基本的に再建を撃ったターンは買い物できなくても問題ないし、
辺境伯の1ドローで屋敷を切りやすくなる可能性がある。

初手で5金でも再建を取る場合があり得るが、
この場には狩猟団があり、ワンチャン圧縮をしなくても
誰も辺境伯を入れない展開になれば、その回転力だけで勝ちきれる。
(狩猟団はハンデス系効果に弱いので辺境伯を入れられると不利)

また、この場の豊穣は基本ない。
もし豊穣で勝とうとすれば、かなりの数の狩猟団が必要になるが、
そもそも狩猟団と豊穣は相性が悪い。
また、属州のスピードレースにしなければいけないこの場で
そんなパーツを集めている暇はない。

では、初手の値切り屋はどうか。
5金が出れば強い。
狩猟団を取りながら銀貨や馬上が取れるし、
後半は属州を取りながら狩猟団を取っていけるからだ。
だが、4金が出た場合はどうか。
馬上と銀貨を取る形はそんなに強くない。
再建組を邪魔できるわけでもないので、相対速度差で負けてしまうだろう。

対して道化師を選択すれば
例えば道化師で4金を出して馬上を買いつつ、他の人から
銀貨でも取れれば序盤の形としては
それだけで値切り屋と同じ強さ。
その上残りのメンバーに呪いや銅貨を配れれば
周りの再建のカードは、実質1枚圧縮の効果になり、トークンの出ない
交易路みたいなもんになる。
まぁ、つまり道化師しかあり得ないってことですね。

道化師-岐路を選択。

この選択が正しく、3T目に引いてきた道化師で
銀貨と再建(おーうらさんが再建を落とす)を獲得。
しかも5金が出て狩猟団を購入。
狩猟団があるから再建を入れるかどうか悩んでいたけど、
もらえるならもうなんの問題もない。
再建を買う機会まで得させてもらい、狩猟団が入ってしまったからには
ここでかなり有利に。

ピットさんは3T目に再建で屋敷2枚を切り、
5ターン目にも再建を使って屋敷をなくす。
7ターン目に属州購入という超ハイスピード展開。
ピットさんの回りは正直良かった。

てっぺい君は僕の3T目の動きを見て早々に
2位狙いに切り替えたらしい。
その判断はさすがである。
確かに、狩猟団を入れて道化師を数撃てる状態になってしまったし、
馬上槍試合は「狩猟団と相性の良さベスト3」
に入るカードなので、僕の勝ちはかなり濃厚。

再建を落とされてしまったおーうらさんは
申し訳なかったけど正直ゲームから脱落してしまった形。
道化師を購入するも、その後再建と道化師が被ってしまい、
再建で道化師を切って金貨を購入するなどのプレイ。
この道化師を切らずに、撃っていれば
ゲームはもうちょっとわからない展開になったかもしれない。

勝負を決めたかな?と思うのは
僕の道化師でピットさんの属州を落としたターン。
もしかしたてあの属州を落としていなかったら馬上と属州が
揃ってたんじゃないかと思うんだけどピットさんどうだった?
そこで1枚入ってしまった呪いも後に響いたんじゃないかと思う。

順調に狩猟団と属州だけ買っていた僕が郎党と名馬も獲得し
(金貨は購入していない。銀貨は道化師で獲得しただけ馬上槍試合は1枚購入)
さすがに安定の1位。


■5回戦
暗黒:屑屋 青空市場 狩場 伯爵 ねずみ
城塞 狂信者 封土 山賊の宿営地 盗賊

この時点で18点持っているので準決勝進出当確で和気あいあいプレイかと思ったら
とどちゃまが「当確じゃねーぞ」
って言ってくれたので、真剣になる。

卓のメンバーは
ここまで圧倒1位で当確のマリン改さんと
僕と同じ18点の銀河一マルクさん
月ドミ首領で本日調子がよさそうだったあっきーさん。

マリン改さんは当日本当に安定して勝っており、その強さを垣間見るチャンスだった。
あっきーさん1番手 青空-ねずみ
マリン改さん2番手 銀貨-銀貨(だったよね?)
マルクさん3番手 伯爵-なし
僕4番手 伯爵-なし

伯爵が二人入ったので
狂信者には誰もいけない展開。
丸い。ありがたい。

この卓は悲劇があり、
僕は伯爵から封土にいったものの、
なんとマルクさんが伯爵が11枚目に沈んだ上に
青空市場を購入する形。

入穂(あー…銀河一知らないんだな…伯爵で青空市場起動できないってことを…)

実際知らなかったらしく、途中で「あっ」って顔をするマルクさん。
そこからネズミを買いだす。うん。マルクさんはゲームからいなくなった。

あっきーさんはネズミをちゅーちゅーしており、
端から見てて、ちょっとネズミ飼いすぎかなーというデッキ。
多分この形は練習したことなく、感覚でやっている印象。
けっこう厳しそうだった。
ねずみ大量入れに入るなら屑屋3枚は必要だと思う。

マリン改さんは狩場ステロ。
正直僕の中には狩場ステロって選択肢はなかったので
とっても勉強になりました。
「財宝カードを取っていける収穫ですよ」
っていうのはマリン改さんの言だけど、狩場一発で4金以上持ってこれるんだから
収穫より全然強いと思う。
ん? 収穫より全然強いってことは、スゲー強いってことじゃね?

このマリン改さんの堅実なプレイにより、
僕とマリン改さんは同点。
手番差で僕が1位になりました。
勉強になった。


結果、4-1-1-1-1
24点で準決勝進出ー!

やったー!

さて、
周知の通り入穂さんはれとれと大好き。
そしてれとれとが一番高い壁として存在していて、
れとれとと同卓すると
れとれとよりちょっとデッキが遅れている程度でも
相手がれとれとだからしょうがない…と思ってしまう
このイメージを払拭したい。この大会中にれとれとに対する劣等感を
取り払いたい。れとれとと決勝戦で戦いたい。
と思っていたのでれとれとの結果を見守る…。
れとれとが準決勝進出!!
わーい!!

他にも、一緒に日本選手権を楽しもうって思ってくれてたマルクさん、
去年、僕を倒して準決勝に上がっていったみつやさん、
立ドミで共にドミニオン合宿したマリン改さん、
第一回ドミニオン日本選手権の時に僕にドミニオンを教えてくれたてっぺいくん
が準決勝に進出。
誰と戦っても楽しそうだし、このメンバーが残ったことって
なんか嬉しいなーって思ってた。
特に実力は木ドミ最強クラスと目されながらも2年連続予選敗退してた
てっぺいくんの準決勝進出はみんな涙もの。

さて、準決勝が始まるよー。
ちょっと長くなったので準決勝より後は次に書きますー。